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  • 朝野裕一

イップスって知ってますか?:2

イップスについての続きです。

今日はどんなイップスがあるのか?などから始めたいと思います。

<イップスって色々あるの?>

スポーツ競技に限って言うと、特に野球では普段は普通に球を投げられ

るけれども、ある特定の場面に限って症状が出る(うまく投げられない

など)ケースと、

どのような時でも症状が出てしまう場合(どんな時でも球が投げられ

なくなってしまう)があるようです

前者を、参考図書の筆者は“オンリータイプ”と称しています。

同様に、後者は“オールタイプ”としています。

また、

スポーツ競技によっても当然ながら症状の出方が異なってきます。

ここでは主に3つのタイプが紹介されています。

1.リリース型

道具などを手のひらや指に触れている、あるいは握っているところから

離れる際に起こるもの、と定義されています。

ボールなどの道具を手のひらや指からリリースさせる際に、過剰な

運動調節がかかってしまうことが考えられます。

野球、ソフトボール、ダーツなどの送球的な(スローイング)動作で

主に認められます。

2.タッチ型

手のひらや指に触れていない、握っていないなどの状態から道具などに

触れるために動き出し、触れる時間が比較的短い状態で起きるもの。

このタイプは、

動かす身体部位と触れる対象までの軌道に対して、誤った認知や過剰な

運動調節がかかってしまうことが原因と考えられます。

例としては、

バレーボールのサーブや、スポーツではありませんがピアノの演奏など

が当てはまります。

3.グリップ型

手のひらや指に触れているもしくは握っている道具を、他の道具を操作

するために動かすもので、動作が終わった後も道具は手のひらや指で

触れているあるいは握ったままである状態で起きるものです。

手のひらや指は、動作の最初から最後まで道具に触れていることが

特徴です。

分かりやすく言えば、

ゴルフ(のパターなど)はその典型ですし、テニス、バドミントン、

卓球などのラケットを使う競技もこれに当たります。

<イップスの定義をもう一度>

イップスとは、

自動化された(はずの)運動に対して、脳が過剰な運動調節を行うこと

で起こるもの、です。

イップスといっても、実はスポーツの様々な競技あるいはスポーツ以外

の動作(ピアノの演奏など)も含まれるのだなぁと、改めて感じました

さて、次回はではどうやったら治るのか?改善できるのか?です。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。ではまた明日。 

★参考図書;

「イップス〜スポーツ選手を悩ます謎の症状に挑む」(内田直 監修、

石原心 著 、大修館書店、2017.)

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